文部科学省主催の#教師のバトンで教員という仕事の多忙さへの社会からの関心が大きくなりました。今回は私立学校への転職を考えている教員や学生の方々へ「私立学校の就職試験を受ける前に調べておくこと」を私や周囲の方々からの経験や意見を参考にまとめてみました。ぜひご参考にしてください。
気を付けるべきこと以下の項目です。
1)給与(ボーナス含む)と昇給システムの確認
2)週休と年休の平均取得日数の確認
3)学校の生徒数
4)雇用形態について
5)部活動の活動日数について
私が気を付けるべき点として挙げるのは大きく分けて5つです。それでは1つずつ見ていきましょう。
1)給与(ボーナス含む)と昇給システムの確認
働く上でもっとも大事なもの給料です。最も危険な思考は新卒の教員にありがちな「教育者を目指していたのはお金のためではない!安い給料でも働くぞ!!」という思考です(私もそうでした)。しかし、給与が安い学校はそのほとんどが経営不振です。自分が家族を持った時に十分に養えるだけの給与がないと、自分自身を幸せにすることができません。生徒に十分に教育をするためには教師自身も生活に余裕があることが重要です。採用試験を受ける前に電話で聞くか、仲介業者(E-staffがおススメです)に聞いてみましょう。明確に提示されない場合は要注意です。
目安:30歳で月給約30万。賞与(ボーナス)は4.0倍以上。昇給が50歳以降停止などの制限がない。
2)週休と年休の平均取得日数の確認
週休は非常に重要です。例えば日曜日の他に公休日は存在するか。(研修日という名目が多いです)また年休はどれくらい与えられるか、その取得率も聞ける場合は聞きましょう。
目安:週休2日(日曜日と他の曜日)、年休20日/年、取得率100%に近いほど良い。
3)学校の生徒数
生徒数は学校の経営状態を知るのに非常に重要です。生徒数によってその学校の収入が変わるので当たり前ですが、低偏差値帯の学校で1学年が100名を切っている学年がある場合は要注意です。その他にも校名が数年ごとにコロコロ変わる学校も危険です。これも経営状態を見る指標になります。
4)募集している雇用形態について
呼称が一緒でも学校によっては担当業務の幅が全く異なる場合があります。「学級を担当するのか」「部活は持つのか」「終身雇用なのか」「年度雇用の場合はどれくらいで終身雇用になるのか」などです。最後の項目に関しては試験がある学校もあれば、年度ごとに対応が異なるなど、対応は様々です。
5)部活動の活動日数について
最後に最も教員の仕事の負担になるのは部活です。これについてはまた他の記事でも書きたいですが、事前に活動日数と部活の種類は調べておいたほうが良いです。部活に前向きな方の場合は構いませんが、ほとんどの方は面接や履歴書に自身の部活の経歴は書かないほうが良いでしょう。面接で担当できる部活を聞かれた場合は、HP等の文科系で活動日数の少なそうな部活を選択することをお勧めします。これが採用後の働き方を大きく左右します。
まとめ
私立の学校は「偏差値が高い=働きやすい学校」というわけではありませんが、「偏差値が高い=良い生徒が多く集まる学校=受験者数が多く教員の質や待遇も良い」傾向にあるのは間違いありません。書いた内容はあくまで目安なので、ご自分の目指す生活によっては多少上下すると思います。随時この記事は更新していこうと思います。皆様のお役に少しでも立てればと思います。
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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